夢を現実にするために。

世田谷・目黒・渋谷で不動産投資を始めたいという方に、夢を現実にする第一歩として、役立つ情報をまとめたコラムをご用意しました。不動産投資の知識をしっかりと身に付けることで、失敗しないための工夫はいくらでも出来ます。日々変化する投資市場に対応するために、最適な資産運用の方法を常に追い続けましょう。


第17回-変化の激しい時代だからこそ“PDCA”が効く-

ラジオ番組17回目は前回に引き続き、株式会社ZUU代表取締役の冨田和成社長を交えての対談。テーマは「成長する会社のつくり方」。PDCAの書籍を出版してベストセラーを叩きだした冨田社長が語る組織のつくり方、活性化の方法とは? フェイスネットワーク代表取締役社長の蜂谷二郎の話を合わせてお伝えしていきたい。


会社の登記が簡単になった現代。だが、登記した会社を大きくすることは誰もが簡単にできるわけではない。会社を成長させるために必要な「組織づくり」。今回はこの点に焦点が当たった。

変化の激しい時代だからこそ「PDCA」が効く

組織づくりを語っていく上で、ラジオパーソナリティの内田まさみ氏は、冨田社長が提唱している『鬼速PDCA』という手法に着目。番組冒頭、その説明から始まった。

実は『鬼速PDCA』は書籍化されており、単体で12万部。図解版の3万部を合わせると計15万部を飾ったベストセラー書籍でもある。冨田社長によれば「一応日本のPDCAの本では、最も売れた書籍」という。

PDCAの在り方は、ZUUが大切にする3つの企業バリューのうちの1つ。組織や個人が何かしらの課題に突き当たったときに、課題を正確に認識し、解決策を考え、それを実行する。このサイクルをいかに早く深く回す方法が書かれている。

「よく『“鬼”って早いという意味ですか?』と聞かれますが、そこに込めた意味は“早く深く”。それが結果的に組織の成長につながっていく」と冨田社長は説明。

組織にとって日々の改善は不可欠。改善され続けなければ、結果として会社が大きくなるほど非効率なことがあちこちで起きてしまい、成長率が下がっていく。でもPDCAを回し続けていれば、全体が改善され続けるので、どんな壁も乗り越えていける。特に変化が激しい今の世の中は、常に色々なものに対して組織・個人が適応していかないといけない。その中でもPDCAは非常に重要な役割を担っている。それはトヨタ自動車が提唱する“カイゼン”と似た意味を持つという。

実は『鬼速PDCA』については、フェイスネットワークの蜂谷も拝見済みで、熟読したという。「社内の執行役員とかにも、全部読ませています。これはすごい」と改めて感心してみせた。

「変えてはいけないものなんて無い」

話題は、PDCAから経営そのものの価値観へ。内田氏は「会社が成長していくとフェーズが変わり、組織も大きくなるものだと思いますが、その中で『変えてはいけないもの』『変えなければいけないもの』、その両方はどういう風にお考えですか」と質問。

冨田社長は「変えてはいけないものってほぼないと思っています」と、意外性のある価値観を披露。説明は続く。

「あくまで、そのときの価値観に基づいて行動やあり方を選択しているだけです。『こういう組織体系にしよう』『こういう事業をやろう』など、おそらくいくつかの変数があり、さらに世の中の景気状況にも左右されます。

例えば副業ブーム。サラリーマンが副業する機運が高まり、たった5年で世の中で解禁され、価値観がガラッと変わってしまいました。世の中変わっているのは、スマートフォンなどのツールだけではなくて、あくまで価値観が変わってしまうだけなので。多分5年後、10年後、変わらないものなんてないんじゃないかなと思っています」

一方の蜂谷は「冨田社長と基本的には一緒」としつつ、根底にある「顧客主導型」という価値観は常に継承してきて、それは今も大切している考え方であると伝えた。だが世の中や顧客の趣向がめまぐるしく変化する中で、そこは時代に合わせて組織・個人が適応していかなければならないという。

内田氏は「成長していける企業って、そういう風に変わっていける企業なのかもしれませんね」と共通点を見出した。

組織活性化のカギは「個人の未来のビジョン」

最後の質問へ移り、話題は働く環境づくりへ。組織が成長するのは社員の存在があってこそ。社員がモチベーション高く働ける環境を二人はどう考えているのだろう。

冨田社長の考えは、「個人の未来のビジョン」に着目することがカギになるというもの。ただしそこだけを見つめていてはだけで、個人のビジョンと会社のビジョンを、どううまく接続し続けられるかが、経営者の腕の見せ所だと話す。

「個人と会社のビジョンが強く接続されていると、日々の行動すべてに意味がある状態に1人1人が思えるのではないでしょうか。これを維持できるかどうか。個人には『会社を自分のビジョン達成のグラウンド』として使ってもらい、そこで思いっきり活躍して、会社も一緒に成長していくというのが、理想的な関係じゃないかなと思っています。それは今の時代に通用する考えでしょう」

蜂谷は「まさにそれは環境づくり。やりがいや生きがいが大事。カギは、決して対価だけではない」と共感した。フェイスネットワークでは、中期的なビジョンよりも短期的なビジョンを個人に持たせることを大事にしているという。

内田氏は「小さな達成感を重ねることが重要」と反応。会社のビジョンを明確にして、社員の成長を同時に取り込みながら組織を拡大することが、成長する会社の行きつくところだとまとめた。

ZUU冨田社長が「変えてはいけないあり方なんてない」と発言したのは、時代に合わせて組織、そして自分自身をPDCAで改善を繰り返してきた経験から生じたものだと感じた。そのPDCAを速いだけでなく、深く回していく。それと同時に、組織拡大の原動力となる「社員」にどう意欲を持たせられるかも、会社の成長には必要。蜂谷も兼ねて「個人のやりがい、生きがいを大切にする」と提唱している通り、会社のビジョンが独り歩きしては組織の成長はない。いかに個人の未来のビジョンを接続させ、個々が意味を持って働ける環境をつくれるかどうかも、経営者の使命。成長企業とは「変化に適応する力」と「社員が持続的にモチベーションを維持できる環境」を掛け合わせて生まれるものだと痛感した次第。