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INTERVIEW

組織も制度もまだ未完成。
ひとりひとりに託されている。

法務部

2017年中途入社新井 隆

  • SCROLL

  • 仕事内容社外の顧問弁護士頼りでは、
    成長スピードに追いつかない。

    私は、いわゆる企業内弁護士です。不動産業には、法務処理は付き物。特にフェイスネットワークは、不動産ビジネスの「すべて」を扱うだけに、法務に対するニーズが恒常的にあります。

    たとえば契約書に関する事務ひとつをとっても、当社の場合、売買契約もあれば賃貸契約もあり、さらには賃貸物件の管理委託契約などもあって、用いる書式も多岐にわたります。当然、契約条件は案件ごとに異なるわけで、書類を作成するのも、できた書類をチェックするのも、法律家の関与が不可欠です。

    契約にまつわる業務だけではありません。家賃滞納のようなトラブルもあります。工事を始める際には近隣住民の方々との話し合いも必要です。そうした交渉の場に弁護士が立ち会うのは、スムーズな課題解決のために有効なこと。

    実際、各部門からの法務相談がない日はまずありません。社外の顧問弁護士頼りでは、会社の成長スピードにも、高まるばかりのお客様のご期待にも追いつかない。弁護士が正社員として常勤していることの意味は小さくないと思っています。

  • こだわり誰かの悔し涙の上に幸福はない。
    トラブル回避の“予防法務”

    ドラマに出てくる弁護士は、法廷で丁々発止と舌戦を繰り広げていますが、現実社会の企業内弁護士である私にとっての最優先事項は、裁判沙汰になってしまうのを未然に防ぐことです。いったん裁判になってしまったら、時間も費用も労力も心理的負担も含め大きな犠牲を伴います。勝っても負けても、お互いに幸福でないのが裁判です。

    フェイスネットワークの仕事は、お客様の幸福な人生設計のお手伝いです。当社のお客様が争いに巻き込まれる事態があってはならないのは当然ですが、お客様の利益が、他の誰かの悔し涙の上に築かれるものであったとしたら、それを幸福と呼べるのかどうか……?

    争いは回避すべきものです。そのためには、トラブルの芽を予め詰んでおくことが肝心。紛争回避のために法務ノウハウを駆使することを“予防法務”といいますが、私はそういう仕事にこだわりたくて、企業内弁護士になる途を選びました。

  • SCROLL

  • やりがい共に働く百数十人の仲間がいる。
    その手応えを感じられる。

    この会社に転職するまでは、私も法律事務所に勤務していました。トラブルの渦中にある人からの依頼を受けて、依頼人のために力を尽くす仕事をしていたわけですが、受任した事件が決着すれば業務終了。依頼人との関わりも一応そこまでです。企業と顧問契約を結んで法務全般を引き受けた場合でも、顧問弁護士の立ち位置はあくまで外部。節度をもって線を引く必要があります。

    一方、所属する会社のために働く企業内弁護士は、他部署で働く同僚たちと同じく、その会社の成員です。設計担当や営業担当がそれぞれの専門能力で会社に貢献しているように、私も法曹資格を活かして、この会社で共に働く百数十人の仲間に尽くしている。その手応えを感じられることは、大きなやりがいになっています。

  • フェイスネットワークならではのおもしろさときには手綱を引くのも役目。
    でも、疾走感と挑戦する姿勢が快い。

    若い会社だけに、フェイスネットワークはまだ発展途上。特に間接部門の充実はこれからです。今の私は、弁護士という立場と併せて、「これから」の部門に配属された者のひとりとして、組織体制づくりや諸制度の整備を担っています。

    弁護士ですし間接部門の所属ですから、私の仕事はどちらかといえば“守り”。勢いに乗って“攻め”の姿勢で突っ走る現場の手綱を引くのも役目ではあります。ときには意見のぶつかり合いもありますが、でも、今の会社の疾走感と挑戦する姿勢は、守る立場の私にも快い。未完成な組織で働くことの魅力ですよね。

    お客様にとっても、共に働く仲間たちにとっても、フェイスネットワークをよりよい会社に創り上げていくこと。そういう経験は、法律事務所勤務のままでは、できなかっただろうと実感しています。

  • ある日のスケジュール

    時間9:00朝礼

    時間9:30捺印処理。契約書をはじめとする捺印文書を、原則として管理

    時間12:00昼休み。社食でランチ

    時間13:00社内打ち合わせ。業務の整理について他部署と打ち合わせ。

    時間15:00業者との打ち合わせ。交渉時で外出することも

    時間16:00書類作成・チェック

    時間18:00退社。「ワークライフバランスの実現」を推進することも部門のミッションなので率先垂範して、なるべく残業をしないよう心がけを。

    PROFILE

    2004年、青山学院大学法学部卒。2008年、旧司法試験合格。2010年、弁護士登録。法律事務所勤務の後、2017年8月、フェイスネットワーク入社。